研究概要 |
今年度は,研究代表者が所属している出口研究室で開発中の言語SOARS (Spot Oriented Agent Role Simulator)を用いて,マシンエージェントと人間の混合環境(ハイブリッド環境)での実験を構築・実施した. 市場モデルのネットワーク実験に先立ち,ゲーム理論(社会的ジレンマモデル)の拡張版である「環境マネジメントゲーム(出口作)」をSNGS(Soars Network Gaming Simulator)上で構築した.この環境マネジメントゲームは,去年度はSOARSとJSF(Java Server Face)を用いて構築されていたものを,JAVAによるSOARSのプラグインモジュールで全て入れ替えることで,実験の実施と結果データの管理を容易にしたものである. また,実際の実験実施環境としてノートPC20台による移動実験キットを用意し,合計21回の実験を実施した.それらの結果は2005年7月にアトランタ工科大学(アメリカ合衆国)で開催された国際シミュレーション&ゲーミング学会で発表した. 市場モデルに関しては,一般均衡理論で数値計算を行うためのスカーフアルゴリズムのモジュールをSOARSに実装し,簡単な応用一般均衡モデルを実装・計算した.この研究結果は2006年3月に東京工業大学で開催された計測自動制御学会・システム情報部門・システム工学部会で発表された. 環境の整備が環境したので,次年度は市場実験を行う予定である.
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