研究概要 |
"厳密な分析と合理的で適切な意思決定法を与えることを目指し,ゲーム理論を主な手法として,意思決定に関する研究に取り組んだ. 協力ゲームの定式化の一般化の提案,自然な新しい解の提案を目指す一環として,次の課題に取り組んだ. ・協力ゲームの一般化の一つとして,双協力ゲームがある.双協力ゲームの解の性質に関して議論した.双協力ゲームの拡張について論じ,双協力ゲームの解との関係を示し,新しい解を提案した. ・協力ゲームの別の一般化として,協力ファジィゲームとマルチチョイスゲームがある.これらのゲームにおける解の関係を議論した. ・協力ゲームの解の一般化として,協力ゲームにおける非対称解に関する議論を行った. 実際の問題への応用や,他の分野への適用として,決定表における属性重要度や属性間の相互作用を分析することに協力ゲームの解を用いた. 国内外の研究集会(日本オペレーションズ・リサーチ学会関連研究集会,京都大学数理解析研究所研究集会など)および学術会議(2005 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics, the fourth international Conference on Nonlinear Analysis and Convex Analysis,日本オペレーションズ・リサーチ学会研究発表会,システム制御情報学会研究発表講演会など)へ参加し,研究課題に関する情報収集を行い,かつ研究成果を広く公表した.
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