研究課題
P2Pによる国際電子商取引システムを開発するために、開始年度で実施したビジネスプロセスモデリングとP2P技術の動向調査に引き続き、今年度はビジネスプロセスの細分化とP2Pによるメッセージングの実装を行った。国際電子商取引のビジネスプロセスの細分化については、以下のように4つのプロセスに分割した。貿易情報処理を時系列順に、注文情報処理、輸送情報処理、契約情報処理、決済情報処理に切り分けた。注文情報処理では、買い手の注文に対する売り手の在庫情報や納品情報の管理を行う。輸送情報処理では、出荷された荷物の送り先や送り便、さらには貨物情報の最適化を行う。契約情報では、注文および輸送情報により確定した内容の保持と、必要な貿易書類の生成を行う。決済情報処理では、契約情報より支払の管理を行う。今年度はこれらのサブビジネスプロセスについて、詳細設計を行った。これらのプロセスを実際のFRPパイプによる商取引において実現すべく、まずはWebアプリケーションを開発し、その成果報告としてICERP2006において発表を行った。P2Pによるメッセージングの実装については、昨年のLAN内の実験だけでなく、WANでのメッセージングの動作確認を行った。次年度である最終年度では、この詳細設計を実装し、P2Pによるメッセージとファイル交換と実装する予定である。
すべて 2006
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International Conference and Exhibition of Reinforced Plastic 2006 India, Channal
ページ: 64-73