研究課題
1 Phthoxazolin Aの作用機構の解析前立腺癌-間質相互作用を制御するPhthoxaozlin Aによって変動する前立腺間質細胞の培養上清中のタンパク質をプロテインアレイおよびMALDI-TOF MSによるプロテオーム解析によって同定した。また、Phthoxaozlin Aで処理した間質細胞の培養上清が前立腺癌細胞の増殖を抑制することが分かったことから、増殖抑制因子を精製し、LC-MSMSで同定した。同定したタンパク質の変動をELISAおよびウェスタンブロットによって確認した結果、Phthoxazolin AによってIL-8、Collagen Iの産生が増加し、MCP-1、Cystatin C、IGFBP5の産生が減少することが分かった。今後、これらタンパク質の前立腺癌細胞の増殖に与える作用を調べ、癌-間質相互作用の制御因子としての役割を解析する。2 低分子化合物のスクリーニングPhthoxazolin Aを見い出した前立腺癌細胞と間質細胞の共培養系を用いて、新たな活性物質を天然物中からスクリーニングし、カビ培養液から一連のThielavin類に活性を見出した。さらにいくつかのカビおよび放線菌培養液に活性を見出したので、今後活性物質を精製、同定し、制がん効果を検討する。
すべて 2004
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Anticancer Res. 24
ページ: 1561-1568