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2005 年度 実績報告書

中央アフリカ熱帯雨林地域における農耕と食文化に関する地域研究

研究課題

研究課題/領域番号 16710172
研究機関静岡大学

研究代表者

小松 かおり  静岡大学, 人文学部, 助教授 (30334949)

キーワード地域研究 / 中央アフリカ / 農耕文化 / 食文化
研究概要

本年度は、当初計画どおり、8月から9月にかけてカメルーン共和国における現地調査と文献資料の収集を実施した。これまでの調査地である東部集で調査をおこない、焼畑に自生する野生植物の乾燥標本を収集し、利用法などの知識に関する情報を集めた。標本はIRD(カメルーン農業研究所)で同定した。また、焼畑伐開時に切り残す木本を調査し、この木本も同研究所で同定した。これらの調査によって、焼畑における人為と自然の遷移に関する補助資料が得られた。
首都ヤウンデでは、植民地期の報告書から、東部州に関する定期報告書と、カメルーン全体の農業政策・森林政策に関する年次報告書を収集した。今後、この資料を用いて、カメルーンと東部州の焼畑を中心とする農業の歴史について分析する予定である。
また、フランスではCIRAD(熱帯農業研究所)と書店で、バナナとキャッサバ栽培を中心とする焼畑と熱帯農業、熱帯雨林に関する最近の文献を収集、ロンドン大学では、熱帯農業に関する人類学的資料を収集した。パリの人類学博物館は改装工事のため閉鎖中で、調査ができなかった。
日本では、日本唯一のバナナ生産地である南西諸島におけるバナナ栽培の実態に関する現地調査と文献調査を沖縄県の本島と石垣島で実施した。この調査から、同じ作物の栽培文化の共通性と差異についての分析を進める予定である。
また、アジアとアフリカにおけるバナナ栽培文化の比較に関する論文を執筆し(投稿中)、中央アフリカの食文化史に関する論文の一部を執筆した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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