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2004 年度 実績報告書

東南アジアにおける地域主導型図書館モデル

研究課題

研究課題/領域番号 16710173
研究機関京都大学

研究代表者

北村 由美  京都大学, 東南アジア研究所, 助手 (70335214)

キーワード図書館 / 識字教育 / ノンフォーマル教育 / インドネシア / ラオス
研究概要

初年度である本年度は以下のことを行った。
(1)インドネシアとラオスにて現地調査を開始し、識字教育・読書推進運動や情報共有推進活動を行っている現地NGOと政府機関の活動内容とその成果に関する文献の収集を行った。また、活動の責任者および各種プログラム参加者に対して質問調査を行った。
(2)東南アジアにおける図書館および司書制度成立の歴史的背景に関する文献調査を行い、短文・論文の形式で発表した。
調査の結果、以下の点が明らかになった
(1)インドネシア・ラオスともに、公的機関では教育省ノンフォーマル教育部門が識字教育を職業訓練とともに生涯教育プログラムのひとつとして行っているが、各種図書館との連携はない。
(2)インドネシア・ラオスともに、各種活動は海外からの援助に依存しているが、ラオスの方が継続的な活動が少なく成果が定着していない。
(3)インドネシアでは、経済危機後、義務教育である小中学校からのドロップアウトが増加しており、識字率の維持・向上は引続き課題である。
(4)インドネシアでは、地元のNGOが読書推進運動を情報リテラシー教育の一貫として、様々な表現能力育成の基礎作りのために行っているケースが多く見られた。
(5)ラオスでは、日本のNGOが中心となって識字活動、図書館建設、出版補助などを行っている。しかしながら、図書館制度・司書制度がほとんど機能しておらず、国語であるラオス語による出版物ですら年間約50点程度という現状では、継続的な識字率向上はなお困難である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 東南アジアにおける図書館コンソーシアム2005

    • 著者名/発表者名
      北村 由美
    • 雑誌名

      情報の科学と技術 15・33

      ページ: 114-118

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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