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2005 年度 実績報告書

古代ギリシアにおける理性・合理性の概念-近現代の概念との対比に留意して-

研究課題

研究課題/領域番号 16720003
研究機関東北大学

研究代表者

荻原 理  東北大学, 大学院・文学研究科, 講師 (00344630)

キーワードギリシア / 理性 / 合理性 / ロゴス / プラトン / ソクラテス / アリストテレス / 理由
研究概要

1.前年度に確立した研究方針に沿って、古代ギリシア、特にプラトン、アリストテレスの理性・合理性概念を集中的に考察した。
2.本科研の研究テーマに関連する図書で、前年度に購入できなかったもの、本年度に刊行されたものを選定・購入し、これらを概観した。そして特に重要と思われるものを集中的に研究した。そのような図書に、John Dillon, The Heirs of Plato : A Study of Old Academyが含まれる。
3.国外ではエクセター大学・オクスフォード大学・ロンドン大学、国内では一橋大学・東洋大学・東京大学・慶応大学に出張し、活発な意見交換および有益な文献資料調査を行った。特に、オクスフォード大学でのMyles Burnyeat, Charles Kahnとの、プラトンにおけるdoxaの概念についての意見交換は、本研究の視野の拡充のために格別重要であった。
4.電子メール等による意見交換も活発に行なった。特にJulius Tominとは、ソクラテスとプラトンの関係について充実した討議を行った。
5.論文「プラトンについての二つの博士論文へのコメント--中澤務「プラトン初期対話篇におけるソクラテスの倫理思想」、田中伸司「対話とアポリア-ソクラテス的探求の対話としての構造-」--」は、「神への信仰と、生のそして思考の合理性とはいかに関係するのか」、「特定個人を理性的に吟味する活動は普遍的妥当性を有するのか」の問題に関して明確な視点を示した。
6.大学院生の助けを借りて、本研究のウェブ・サイトを開設した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] プラトンについての二つの博士論文へのコメント--中澤務「プラトン初期対話篇におけるソクラテスの倫理思想」、田中伸司「対話とアポリア-ソクラテス的探求の対話としての構造-」--2005

    • 著者名/発表者名
      荻原 理
    • 雑誌名

      文化 第69巻第1・2号

      ページ: 43-60

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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