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2004 年度 実績報告書

東南大学知識人の思想に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720012
研究機関新居浜工業高等専門学校

研究代表者

野田 善弘  新居浜工業高等専門学校, 一般教養科, 講師 (80290815)

キーワード東南大学 / 学衡派 / 少年中国学会 / 現代新儒家 / 劉伯明 / 梅光迪 / 柳詒徴 / 唐君毅
研究概要

平成16年度は、東南大学の研究を開始するにあたり、「東南大学知識人の概要を把握し、その研究方向を策定する」ことを第一の目標に掲げた。そのために、平成16年度交付金で近現代思想史研究に関する図書を購入し、同時に南京大学図書館の資料調査(1月3日〜10日)を実施した。南京大学図書館の調査は、東南大学政治系主任張祥浩教授の協力を得て、順調に行われた。南京大学図書館には、民国時期に南京で刊行された学報(雑誌)が多く所蔵されていて、わずか数日間の調査ではあったが、東南大学知識人を知るうえで、有益な資料を多数収集できた。これをもとに、東南大学知識人の概要および東南大学の歴史的意義を考察し、「民国時期の東南大学について(下)」を脱稿した。本稿は、『東洋古典学研究』第19集(2005年5月)に掲載予定である。
平成16年度の研究において得た新知見は、東南大学の建学精神が実は後世に大きな影響を与えたということである。特にその「通識教育(教養教育)」を重視する伝統は、東南大学の出身者たちによって香港・台湾へ伝播し、新亞書院(香港中文大学)・台湾中央大学の教育課程に活かされていることが明らかになった。
なお当初の目標に掲げた「東南大学知識人の個別具体的研究」は、東南大学知識人の全体像の把握に思いのほか時間がかかり、成果発表には至らず、その準備段階に止まった。成果の発表は、17年度以降の課題となる。今後、主要知識人の具体的で実証的な研究を積み重ねていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 民国時期の東南大学について(下)2005

    • 著者名/発表者名
      野田善弘
    • 雑誌名

      東洋古典学研究 第19集(未定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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