• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

グイド・レーニ研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720025
研究機関和歌山大学

研究代表者

高橋 健一  和歌山大学, 教育学部, 講師 (70372670)

キーワードバロック / カラッチ / グイド・レーニ / マリーノ
研究概要

17世紀イタリア、ボローニャの画家グイド・レーニ(1575-1642年)の絵画作品を、同時代文学、とくに同地の代表的文学アカデミー、アッカデミア・デイ・ジェラーティならびにアッカデミア・デイ・セルヴァッジ周辺で生みだされた詩そして演劇などとの関係から考察した。たとえば具体的に、ローマ、ロスピリオージ・パッラヴィチーニ宮殿に描かれた《アウローラ(曙)》をとりあげて、それを画家の友人であるジェラーティ・アカデミーの詩人リドルフォ・カンペッジの牧歌劇『フィラルミンド』の舞台美術として構想されたものと解釈した。またレーニと同じくカラッチの絵画アカデミーで学んだ画家ジョヴァンニ・ルイージ・ヴァレージオについて、基礎となる研究をおこなった。このヴァレージオは、上記セルヴァッジ・アカデミー会員としてみずから多くの作品をてがけた詩人でもあり、ボローニャ画壇と同時代文学との関係をめぐる問題のために鍵となる人物である。さらにはジェラーティ・アカデミー会員でもあった美術史家カルロ・チェーザレ・マルヴァジアについても、同じく基礎となる研究を進めた。レーニそしてヴァレージオそれぞれの伝記をも収めたその主著『フェルジーナ・ピットリチェ:ボローニャ人画家列伝』(ボローニャ、1678年)について、その成立過程、美学そして叙述方法などの詳細を明らかにするために、ボローニャ市立図書館に所蔵される同書のための草稿などの調査をおこなっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] グイド・レーニの《アウローラ(曙)》のために2004

    • 著者名/発表者名
      高橋 健一
    • 雑誌名

      鹿島美術研究 年報第21号別冊

      ページ: 49-58

  • [図書] Atlante del barocco in Italia. La scene del barocco : il teatro e la festa2005

    • 著者名/発表者名
      Marcello FAGIOLO (edited by)
    • 総ページ数
      3000(5)
    • 出版者
      Roma, Edizioni De Luca(仮題)

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi