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2004 年度 実績報告書

サルトルの文学批評とナラトロジーによる統合コミュニケーション・モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16720056
研究機関名古屋大学

研究代表者

重見 晋也  名古屋大学, 文学研究科, 助教授 (40303573)

キーワードコミュニケーション / ナラトロジー / サルトル / 記号論 / ハイパーテクスト / 文学批評
研究概要

本研究は『サルトルの文学批評とナラトロジーによる統合コミュニケーション・モデルの構築』の研究課題名で次の三点について研究を進めている.a)「テクスト」の内部構造を分析するナラトロジー研究とサルトルのコミュニケーション論との関係,b)ヤコブソン・モデルによるコミュニケーション理論とナラトロジー分析の共通性の分析と統合コミュニケーション・モデルの構築,c)統合コミュニケーション・モデルに基づくナラトロジー分析の実証的考察,この三点である.
本年度は上記三点のうちa)とc)について,現在のナラトロジー研究及び記号学の流れを踏まえた上で統合コミュニケーション・モデルを構成する要素についての基礎的な研究を行い,その成果を名古屋大学文学研究科のCOEプログラムの研究集会において「Hypertextの起源と分節の問題」というタイトルで口頭発表を行った.その内容は2005年度中に印刷予定である.
それとは別に同プログラムが中心となって発行している研究雑誌SITES : Journal of Studies for the Integrated Text Science Vol.2 No.1に"Hypertext Made by Hand"というタイトルの論文を発表した.論文では,現代において構築すべきコミュニケーション・モデルはコンピュータ・ネットワークを媒介とするものも含めるべきであるという前提にたち,前述の口頭発表では現代的コミュニケーションとしてのHypertextがどれだけナラトロジー的なモデルから逸脱しているのかについてHypertextの起源に遡って研究し,テクスト・コミュニケーションにおける形態の違いが研究方法に及ぼす諸問題について考察すると共に,口頭発表での考察を深めながら統合コミュニケーション・モデル構築のための枠組を提示した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Hypertext Made by Hand2004

    • 著者名/発表者名
      SHIGEMI Shinya
    • 雑誌名

      SITES : Journal of Studies for the Integrated Text Science 2・1

      ページ: 179-188

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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