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2006 年度 実績報告書

近代上海における滬劇の形成と展開

研究課題

研究課題/領域番号 16720078
研究機関広島経済大学

研究代表者

三須 祐介  広島経済大学, 経済学部, 助教授 (60339653)

キーワード滬劇 / 近代 / 上海 / 遊楽場 / 文明戯 / 申曲 / 国際情報交換 / 中国
研究概要

今年度は、二度に亙る現地調査(上海)と三回の国内研究交流及び調査(大阪)を行なうとともに、現地上海において関連の演劇資料などを発見、購入することができた。
今年度は、滬劇が都市・上海で上演を行った時期、とりわけ30年代以降から新中国建国後に至る時期に焦点を絞り、研究を進めた。進行中である『新世界』『申曲日報』からのデータ抽出とは別に、建国初期の重要な刊行物『亦報』についても、滬劇に関わるデータ抽出を行った。
上海での調査では、前年度に行った建国初期の滬劇演出研究に関わる補完的な資料を手に入れるとともに、民国期から建国初期の上海における伝統劇上演資料(戯単:パンフレット)の収集に力を入れた。また、上海で発行された一般紙の1938年以降50年代に至る滬劇上演広告の画像データも収集した。
国内では、『申報』の関連記事収集、京劇史研究会や中国都市芸能研究会における研究経過発表を行った。とくに、上述の収集データに基づいて、40年前後の『秋海巣』ブームを例に、民国期の流行文化の中に滬劇がどう位置づけられるのか、ということについての分析を行い発表した。この問題は、滬劇が、他ジャンル(小説や映画)の芸術領域とどのように交流していたのか、滬劇の演出の実態はどうだったのか、など多くの問題群を孕んでおり、それらの点に注意しながら、今年度中に論文としてとりまとめたいと考えている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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