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2004 年度 実績報告書

言語学・文献学的観点からみた西夏とチベットの相関についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720082
研究機関東京外国語大学

研究代表者

荒川 慎太郎  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助手 (10361734)

キーワード西夏語 / 西夏仏教 / チベット語仏教文献
研究概要

本年度は、ロシア所蔵西夏語文献の調査、マイクロフィッシュで得たデータの分析と入力作業を行った。
チベット語文献から訳された西夏語仏典が、本研究のテキストデータの基礎となる。ロシア科学アカデミー東方学研究所サンクト・ペテルブルグ支所において西夏語資料の閲覧・調査を行い、選定した資料をマイクロフィッシュの形で入手した。研究の中心対象となる資料は、西夏語訳『聖勝慧彼岸到集頌』上・中・下巻である。マイクロフィッシュの画像は電子データに変換し、保存・整理している。まず、この画像データを1コマずつ整理し、いかなる文献の、何ページ目に相当するかを確定した。次に、既存の西夏文字フォントを利用し、入手したテキストの全文をテキストデータとして入力し、この作業を完了した。
本研究の課題の一つは、チベット語がどのように西夏語に翻訳されるかを考察することにある。この目的を見据えた次のステップは、西夏語仏典に対応するチベット語文献のテキスト入力、及び、西-夏語チベット語逐語訳・対照資料の作成であり、これらの作業は現在進行中である。
また本年度は、西夏仏教・西夏語学(特に音韻に関係する)についての論文と書評とを発表した。前者は西夏語仏教文献中の陀羅尼(呪文)をもとに、サンスクリット音が西夏語音でどのように表記されたかの分析である。後者は台湾の西夏語学者の論文集の書評である。近年主流になりつつある、彼の西夏語音韻理論について整理・紹介するとともに、適宜問題点を指摘した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 【書評】〓煌城著『西夏語文研究論文集』2005

    • 著者名/発表者名
      荒川 慎太郎
    • 雑誌名

      言語研究 127(印刷中)

  • [雑誌論文] On the Sanskrit-Tangut phonetic transcription rule : A study of "dharani" in the Buddhist texts2004

    • 著者名/発表者名
      ARAKAWA Shintaro
    • 雑誌名

      漢藏語研究:〓煌城先生七秩壽慶論文集

      ページ: 499-514

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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