研究概要 |
日本語の連体修飾構造は,[[太郎がt_i買った]本_i]のように被修飾名詞が修飾節中の要素である関係節によるものと,[[全員が救助された]事実]のように被修飾名詞が修飾節の要素ではない同格節によるものに大別される。本研究の目的は、統語的・意味的に依存関係の異なる二種類の連体修飾構造のうち、同格節による日本語の連体修飾構造の統語的・意味的記述を目指すものである。 平成17年度は、先行研究およびコーパスデータに基づき、連体形式「という」の機能について考察を行い、福岡言語学会において「連体修飾とトイウの介在可能性について」と題する研究発表を行った。また、連体修飾節に含まれるモダリティ要素と被修飾名詞、主文の述語との関係について引用・伝聞をあらわす構文との比較という観点から分析を行った。
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