研究概要 |
本年度は計画に基づき国内・国外の第一次調査を行った。 具体的には、Ernest Mason Satow著の『会話篇』(Kuaiwa Hen, twenty-five exercises in the Yedo colloquial, for the use of students, 1873)を中心とした対訳会話書の書誌調査に対象を絞り、国内では、三重大学附属図書館、椙山女子大学(この2図書館は本調査により、Nacsisへの記述に誤りがみられ、調査の対象外であったことが判明した)、九州大学中央図書館、長崎大学経済学部図書館、東京大学総合図書館、東京大学言語学研究室における調査を行った。国外では、イギリスで調査を行い、School of Oriental African Studies図書館、Britith Libraryで、閲覧・資料収集を行った。 現在、これらの調査結果を踏まえ、調査の不備の確認、来年の詳細な調査へ向けての問題の絞り込みを行っている。例えば、各資料の受容状況をみてみると、各資料の書き込み状況のばらつきが大きいため、詳細に記入されているものを中心に分析を行うなどの対応を検討しなければならないといったことなどである。 今後は、未調査の資料について閲覧を進めると同時に、必要な図書館に対しては、再調査を行い資料の整備を進める予定である。 物品に関しては、当初の予定どおり、携帯用パソコンとデジタルカメラを購入し、効率的な調査に役立てている。
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