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2005 年度 実績報告書

極小論に基づく新たな音韻表示を構築する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720117
研究機関東北学院大学

研究代表者

那須川 訓也  東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)

キーワード極小論 / 音韻表示 / 素性理論 / 対立 / 余剰性 / エレメント理論 / 言語獲得 / 音源対立
研究概要

平成17年度研究計画・方法に従い、次の3つの課題の遂行にあたった。
(1)昨年度に引き続き、英語を中心とした音声現象をまとめ、音韻的様相に起因するものと、そうでないものに分類する作業。
(2)その結果を分析した後に、初年度に考案した素性モデルの改善と発展。
(3)考案された素性が統合されると考えられる韻律構造の検討、および、従来の音韻研究で用いられてきた韻律構造や諸範疇の問題点の解明。
(1)に関しては、昨年度同様、音韻的対立に寄与しない物理的様相を音韻表示から排除することに力点を置き、音韻分析で用いるべき範疇を明らかにした。(2)については、(1)を受け、弁別素性理論等に見られる余剰表示を排除した素性モデルの考案を、エレメント理論の枠組みでおこなった。(3)では、英語を代表とする諸言語でみられる音韻現象の分析を通して、(2)で考案された素性間に見られる依存構造を明らかにすると共に、その分節内依存構造と韻律構造との関係の解明にも力を注いだ。
上記のいずれの研究も,国内外の研究機関との情報や意見の交換をもとに遂行された.
上述の研究成果は、平成17年6月に英国スコットランド・エジンバラ大学で開催されたFirst International Conference on the Linguistics of Contemporary Englishと,同年同月にドイツベルリン市・the Zentrum fur Allgemeine Sprachwissenschaftで開催されたConference on manner alternations in phonologyにおいて、それぞれ、"Laryngeal-source categories in English : a typological view"と"The phonological representation of nasality"という題のもとでおこなわれた研究発表を通して報告された.また,平成17年11月に広島大学で開催された日本言語学会131回大会において、Voicing Categoriesというテーマのもとでワークショップの企画をおこない、そこで、上記の研究成果を報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] A Unified Approach to Nasality and Voicing2005

    • 著者名/発表者名
      Kuniya Nasukawc
    • 総ページ数
      189
    • 出版者
      Mouton de Gruyter

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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