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2004 年度 実績報告書

データ駆動学習による語彙習得を目的としたウェブ拡張型英語学習教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16720126
研究機関北海道大学

研究代表者

高見 敏子  北海道大学, 言語文化部, 助教授 (60333639)

キーワード英語教材 / 語彙 / Data-driven learning (DDL) / Web-enhanced Language Learning (WELL) / 北海道大学英語語彙表
研究概要

本研究では、最終的に語彙学習教材をウェブ上で公開し、誰にでも自由に利用してもらえるようにすることを目指している。著作権法の例外規定により、大学教育の通常講義における著作物の利用は一定範囲で認められてはいるが、ウェブ上での公開は例外規定の対象にはならない。本研究での利用は外国語学習を意図した一文単位の限定的な引用であるので、著作権法が本来保護の対象としている事柄には当たらないはずではないかと考えているが、著作権法に関する出版物や著作権関連団体でのウェブ上での記述を見る限り、そう判断することはできなかった。社団法人著作権情報センターの著作権相談室にも相談してみたが、結局は「自己責任」だと言われただけであった。このような状況から、結局、当初考えていたようにさまざまな英語電子テキストを収集し、それを元に教材を作成しても安心して公開することは難しいという判断になった。そこで少し方針を変えて、まず著作権が切れた著作物を集めているProject Gutenbergに収められているテキストの中から役に立ちそうな例文を探すことにした。
開発教材が対象とする語彙の選定には、「大学1・2年生が十分に習得していないと思われる、特に学術的活動に有益と思われる語」を基準として、北海道大学語彙表のレベル分類に加えて、Bank of Englishの科学雑誌サブコーパスにおける使用頻度を考慮に入れ、さらに上記の著作権上の懸念による制約からProject Gutenbergでの頻度数を見て、ある程度例文が集められそうな語に絞ることになった。
北海道大学語彙表のレベル4(大学基本語彙)を中心に、レベル5(大学上級語彙)、特に重要度が高いと考えられる場合はレベル3の語彙を加えた400以上の語に対して、「長すぎず、他の語が比較的平易で、文の意味がわかりやすい」という基準で学生に作業補助を依頼し、2千数百の例文を収集した。
次年度は、例文をさらに追加するとともにウェブ上で利用可能な語彙学習教材として利用できるようにする計画である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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