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2004 年度 実績報告書

英語の学習観・学習方略・習熟度に関する測定尺度開発・関連性研究・配信システム構築

研究課題

研究課題/領域番号 16720130
研究機関広島大学

研究代表者

前田 啓朗  広島大学, 外国語教育研究センター, 助教授 (10335698)

キーワード学習観 / 学習方略 / 学習成果 / 英語学習
研究概要

英語の学習観・学習方略・学習成果とそれらの関連を明らかにするため,5月に大学生を対象に調査を行った。学習観と学習方略については既存の質問紙を応用し,学習成果に関してはTOEIC Bridgeテストを実施した。また,被調査者の学習成果に関しては,TOEICテストのスコアも入手した。
学習観については,環境志向(環境が学習の重要な要因となると考える志向),方略志向(学習の進め方が学習の重要な要因となると考える志向),学習量志向(学習時間や労力の多さが学習の重要な要因となると考える志向)の3志向を取り上げた。また,学習方略は,モニタリング方略(言語使用や学習の進捗状況をモニターする方略)と体制化方略(既存の知識と学習しようとする知識を結び付けるなどする方略)を取り上げた。
分析結果に関して,先行研究における高校生の結果と比較することを中心に,分析を行った。相関分析の結果より,高校生では互いに負の相関であった学習観の3志向がすべて正の相関であることが分かった。また,ほぼ独立であるという先行研究の結果のある環境志向と方略志向については,大きく異なる相関係数が得られた。
学習観はある程度,学習方略と関連しているという結果が得られた。ことが示唆された。また,学習成果との関連も確認された。これらにより,被調査者となった学習者集団と同様の背景を持つ学習者における,望ましい学習観と学習方略が示された。
学習方略については,モニタリング方略が特に学習成果との関連が強いという結果となった。この方略は学習量志向という学習観の関連が強い。したがって,環境志向から方略志向や学習量志向へと学習者の学習観をシフトさせる指導が,学習を促進させることが提案された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] TOEIC BridgeテストとTOEICテストを用いた英語力測定:到達目標型教育における確かな英語力測定を目指して2005

    • 著者名/発表者名
      前田啓朗
    • 雑誌名

      広島外国語教育研究 8

      ページ: 109-116

  • [雑誌論文] 英語学習における学習観・学習方略・習熟度の関連:因果の分析方法の再検討を踏まえて2004

    • 著者名/発表者名
      前田啓朗
    • 雑誌名

      第30回全国英語教育学会長野研究大会発表要綱

      ページ: 608-611

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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