研究概要 |
2004年度の研究発表としては、2004年6,月に東南アジア史学会第71回研究大会(於東京大学)で「19世紀中葉、南シナ海沿海秩序の再編-イギリス海軍と〓粤海盗」という題目で報告を行い、同年12月に「一九世紀中葉、華南沿海秩序の再編-イギリス海軍と〓粤海盗」という題で『東洋史研究』63-3に論文を発表した。また、井上裕正著『清代アヘン政策史の研究』(京都大学学術出版会、2004年)の書評を2005年2月に『史学雑誌』114-2上に発表した。そのほか、丁文江・趙豊田編、島田虔次編訳『梁啓超年譜長編』全5巻(岩波書店、2004年)の訳注作成に参加し、その成果は2004年度1〜11月に出版された。 史料調査としては、国内では京都大学内の各図書館で史料収集を行ったほか、東京大学総合図書館においてイギリス外交文書(FO228)を中心とする史料収集を行った。また、2004年9月に中国の上海市・常州市を訪れ、南京大学・復旦大学などの研究者と学術交流を行い、常州市図書館・武進区档案館・武進区図書館などで档案・郷土志などの史料を収集し、文献を購入した。また2004年11月には台湾の中央研究院近代史研究所を訪問し、同研究院の近代史研究所・歴史語言研究所・人文社会科学研究中心・台湾史研究所・民族学研究所において研究者と学術交流を行い、外交档案を中心とする史料を収集したほか、国立故宮博物院文献館においても清代の梢案を中心とする史料収集を行った。 そのほか、京都大学人文科学研究所を中心として国内においても、中国・台湾を中心とする中国研究者と積極的に学術交流を行った。
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