本年度は、以下のような3つの史料群を対象として、アメリカ植民地関連の記事が17世紀の新聞に掲載された頻度、分量、内容等を調査した。 (1)ピューリタン革命中発行の各新聞については、1640年代前半および1650年代前半発行の各紙を調査した。とくに、1654〜55年の西インド遠征に関しては、新聞掲載記事のみならず関連する書籍・文書等も網羅的に史料収集し、当時の海外情報の伝達の有り様を示す具体的事例として詳細に調査した。 (2)『ロンドン・ガゼット』については、1680年代後半から1690年代半ばまでの発行分の調査が終了し、前年度の調査分とあわせ、予定していた調査分を完了した。また、収集した史料については、関係記事の頻度、分量、内容等に関しての分析をほぼ終了した。 (3)1670年代後半から1680年代前半に発行された非政府系新聞については、対象史料すべてについて調査を完了した。
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