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2004 年度 実績報告書

北海道東部太平洋沿岸地域における先史・歴史時代の巨大地震津波と人との関わり

研究課題

研究課題/領域番号 16720193
研究機関北海道開拓記念館

研究代表者

添田 雄二  北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (40300842)

キーワード地震 / 津波 / 津波堆積物 / 先史・歴史時代 / 北海道東部 / 厚岸町汐見川低地 / 浜中町霧多布湿原 / 釧路市春採湖
研究概要

本研究の目的は,(1)北海道東部太平洋沿岸域において,先史・歴史時代に発生した異常な巨大地震津波について調査研究すること,(2)津波堆積物の分布や層序,年代を明らかにし,遺跡の年代と照らし合わせ,さらに,遺跡の分布範囲と津波堆積物の分布域との関係も検証するなどして,古地震津波と当時の人々との関係をさぐるものである.
平成16年度の研究実勢の概要は以下のとおりである.
(1)北海道東部太平洋沿岸域の厚岸町汐見川低地において,先史・歴史時代の巨大地震津波の痕跡,すなわち「津波堆積物」について地質調査を実施.同地域における過去3500年間の異常な巨大地震津波痕跡の存在を確認し,それらの分布範囲を明らかにした.また,同地域における縄文時代以降の遺跡の分布範囲との比較を行った.
(2)北海道東部太平洋沿岸域の浜中町霧多布湿原においてボーリング調査を実施し,同地域における過去3500年間の異常な巨大地震津波痕跡の存在を確認した.
(3)北海道東部太平洋沿岸域の釧路市春採湖の湖底堆積物を分析し,先史・歴史時代において重要な生活の場であった湖の水質が,巨大地震津波の侵入によってどのように変化していたかについて予察的なデータを得た.
(4)既存論文を用いて,十勝〜根室における先史・歴史時代の津波堆積物の分布範囲と各時代の遺跡の分布範函との比較を行った.また,考古分野や民族分野の研究者から,関連情報を収集した.
これらによって得られたデータは,学会および学術印刷物等において発表すべく,追加調査や分析項国を増やし,現在準備を進めているところである.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 北海道における過去2000年間の環境変動と人とのかかわり2005

    • 著者名/発表者名
      添田 雄二
    • 雑誌名

      北海道開拓記念館調査報告 第44号

      ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 北海道東部太平洋沿岸,厚岸町汐見川低地で確認された先史時代の津波痕跡2004

    • 著者名/発表者名
      添田 雄二
    • 雑誌名

      日本第四紀学会講演要旨集 34

      ページ: 84-85

  • [雑誌論文] 千島海溝沿岸,釧路市春採湖の湖底堆積物中に認められる過去9500年間22層の巨大津波?痕跡2004

    • 著者名/発表者名
      添田 雄二
    • 雑誌名

      日本地質学会第111年学術大会講演要旨集

      ページ: 210

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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