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2004 年度 実績報告書

技術者の移動経路からみたインド・ソフトウェア産業集積の新展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720200
研究機関琉球大学

研究代表者

鍬塚 賢太郎  琉球大学, 法文学部, 講師 (40346466)

キーワードインド / サービス貿易 / 情報通信技術 / 移動 / 技術者 / ソフトウェア / 産業集積 / グローバル化
研究概要

本研究は,インドにおけるソフトウェア産業集積のダイナミズムを捉えることを念頭に,インド人ソフトウェア技術者の移動経路について検討することを目的としている。2年計画の1年目である平成16年度は,サービス貿易という側面から技術者の国境を越えた移動について検討を加えるとともに,インド(デリー,バンガロール,ムンバイ)および日本(東京)で資料収集および聞き取り調査を行った。
具体的には,インドにおいてソフトウェア・サービス企業協会(NASSCOM)や電子・コンピューター・ソフトウェア輸出振興協議会(ESC),ソフトウェア・テクノロジー・パーク(STPI)などの政府関連機関を訪問し,最新の統計や年鑑など基礎的資料の収集にあたった。なかでも企業名鑑については,過去の状況と比較することを目的としてデータベース化を行った。
また,ソフトウェア産業の一大集積地であるバンガロールでは,ソフトウェア企業や人材派遣会社に対して,技術者還流の現状と背景について聞き取り調査を行った。そこから,インドにおいてはソフトウェア開発に直結する技術を持つ者だけでなく金融や物流等に関する業務知識を持つ者に対しても企業からのニーズが高まりつつあり,インドへの還流が技術者のみにとどまらないことを把握できた。加えて,技術者個人に対しても聞き取り調査を行い,移動経路と移動にいたった経緯,技術者間で形成されている非公式な人的ネットワークの存在など,企業への聞き取りからでは見えにくい事項について個別事例を把握した。同様にバンガロール出身の在日インド人技術者に対して東京で聞き取りを行い,企業組織内・組織間で行われる国境を越えた移動の実態を把握した。
次年度はさらに事例を積み重ねるとともに,技術者の「キャリア形成」のプロセスと企業内および企業間移動とを関連付けながら分析を進める予定である。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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