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2006 年度 実績報告書

ベトナム紅河デルタにおける農地利用からみた社会経済活動に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16720204
研究機関追手門学院大学

研究代表者

筒井 由起乃  追手門学院大学, 文学部, 講師 (10368186)

キーワード国際研究者交流 / ベトナム / 人文地理学 / 地域研究 / 土地利用 / 農村社会 / 紅河デルタ / 地図
研究概要

本研究の目的は,ベトナム北部の紅河デルタ農村を対象として,農民の経済活動や土地利用の変化,近年さかんに行われている農地の交換分合の実態解明とその評価を行うことである。
本年度は,本研究の最終年度である。夏にかけてこれまでの二年度にわたるフィールドワークで収集した資料の資料整理と分析を進める一方で,夏の最終調査をはさんで,9月以降,研究成果のとりまとめにあたった。調査対象地はハイズオン省タインミエン県とし,県レベルの調査と村レベルの調査を行なった。本研究では,(1)1980年と2005年間の社会経済活動の変化,(2)1980年と2005年間の土地利用の変化,(3)近年の土地交換のプロセスと影響,(4)農村のアクセシビリティ,の4点についてまとめた。ドイモイ期における社会経済の転換を軸として考察するため,ドイモイ以前の1980年と2005年を比較した。その結果,ドイモイ以降,農民の経済活動が活発となり,地域の経済も活性化したこと,水田が住宅地や,より生産性の高い養魚池へ転用されていること,農地の交換分合が地元政府の主導のもとここ数年で急速に進み,農家当たり筆数が半減していること,などが具体的に明らかとなった。
入手不可であったドイモイ以前の土地利用図を,地形図と空中写真を利用して作成し,各種データの整理・分析にGISの手法を用いるなど,現代的な資料整備にも貢献した。また,ベトナム語で報告することでベトナムの農村現場へのフィードバックもできたものと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Geographical Studies of Vietnam in Japan2006

    • 著者名/発表者名
      TSUTSUI, Yukino
    • 雑誌名

      Tuyen tap Cac Cong trinh hoa hoc Hoi nghi khoa hoc Dia Ly-Dia Chinh 09/2006

      ページ: 97-104

  • [雑誌論文] 現代ベトナム地理学の構築-北部ベトナムを中心として-2006

    • 著者名/発表者名
      筒井由起乃
    • 雑誌名

      アジア文化学科年報 9

      ページ: 22-33

  • [図書] Nghien cuu ve su bien doi hoat dong kink te xa hoi o nong thon dong bang Song Hong, Viet Nam2007

    • 著者名/発表者名
      Tsutsui Yukino
    • 総ページ数
      101

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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