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2004 年度 実績報告書

中華民国時代不動産慣行の研究-中華民国時代法制史確立の為に-

研究課題

研究課題/領域番号 16730007
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

加藤 雄三  総合地球環境学研究所, 研究部, 助手 (20353451)

キーワード中華民国 / 不動産 / 上海市档案館 / 香港歴史档案館
研究概要

慣行の検討に先立って、中華民国時代の法学者の不動産法に関する学説と大理院・司法院の慣行に関する資料を現在可能な限り収集した。特に民国時代の法学説に関しては2004年から2005年にかけてリプリント或いは再編集された上での出版が大規模に行われたため、中国或いは日本国内において収集に努めた。
慣行に関しては「『支那都市不動産調査報告書』草稿」のテキストデータベースを作成し、検索に便ならしめた。引用資料に関して、まだ不十分な点があるため、校正と補充を平成17年度以降も行う予定である。また、同データベースを用いて、中華民国時代の都市不動産慣行について論点の抽出を行った。重要な論点としては1)名称を変えながらも清朝末期から使用され続けた各種文書の整理とその意義の再確認、2)永租権等、租界における独特の不動産慣行がもたらす摩擦、3)中国人による租界不動産慣行の利用といったものがあげられる。
調査活動としては、国内においては、東京大学東洋文化研究所で不動産慣行調査資料、国策研究機関報告書の蒐集を行い、国外においては上海市档案館および香港歴史档案館において、契約文書、裁判資料の所在を調査・蒐集した。連合王国ケンブリッジ大学が所蔵するジャーディン・アンド・マセソン社のアーカイヴにおける調査は、同アーカイヴの公開性が低いため、本研究期間内に何等かの形で閲覧許可を受けることを期して、今年度は断念した。但し、同国National Archivesにも、同等以上の価値を有する文書資料が所蔵されることが明らかとなったため、今後の調査対象に含めることとしたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 乾隆朝期の陝西における災荒と政府の対策2004

    • 著者名/発表者名
      張莉著, 加藤雄三訳
    • 雑誌名

      オアシス地域研究会報 4-2

      ページ: 131-145

  • [雑誌論文] 居延古オアシス沙漠化考2004

    • 著者名/発表者名
      李并成著, 加藤雄三訳
    • 雑誌名

      オアシス地球研究会報 4-2

      ページ: 147-156

  • [雑誌論文] 清代雨雪糧価奏報制度の形成2004

    • 著者名/発表者名
      丁瓊著, 加藤雄三訳
    • 雑誌名

      オアシス地球研究会報 4-2

      ページ: 157-169

  • [雑誌論文] 清代甘粛地域における生態環境関連档案の抽出、整理及びその研究価値の評価2004

    • 著者名/発表者名
      張玉著, 加藤雄三訳
    • 雑誌名

      オアシス地域研究会報 4-2

      ページ: 171-179

  • [図書] 社会制度の時属性に関する学融合的研究 中間活動報告2005

    • 著者名/発表者名
      加藤 雄三編著
    • 総ページ数
      82
    • 出版者
      「社会制度持続性に関する学融合的研究」グループ

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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