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2005 年度 実績報告書

現代フランス憲法学基礎理論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730015
研究機関九州大学

研究代表者

南野 森  九州大学, 大学院法学研究院, 助教授 (50346756)

キーワードミシェル・トロペール / 法の解釈 / 憲法慣習
研究概要

本年度は勤務校での負担が想像以上に増大したため、本研究の進捗状況には若干の遅滞が見られたことはやや遺憾であった。しかしながら、昨年度に引き続き、研究課題に関する邦語・欧語の文献の収集に努めるとともに、現代フランス憲法学の基礎理論における代表的論者であるミシェル・トロペール(パリ第十大学教授)の重要な論文を2本翻訳することができた(九州大学法政学会編「法政研究」72巻1号および同72巻2号に掲載済み)。これらの邦語訳については、憲法学界・法哲学界から大きく歓迎する反響が、その継続の期待と共に筆者に寄せられているところであり、来年度も数本の翻訳を予定している。
さらに、憲法の解釈とは何か、憲法学説とは何か、そしてそもそも憲法学とは何か、という、本研究に通底する根本的な問いについて、本年度はとくにフランスの法理論を参照しつつ研究を行うことができ、その成果を「憲法・憲法解釈・憲法学」と題して、本年3月末に刊行される安西文雄・南野森ほか『憲法学の現代的論点』(有斐閣)の巻頭論文として公表する運びとなった。また、同書には、直接本研究とは関係しないものの、本研究で得られた理論的成果を方法論上用いた研究の成果である、「司法権の概念」と題する論文も所収されている。
本年度はフランスに渡航してフランス人研究者と意見交換を行う機会を持ち得なかったことなど、本年度に達成できなかった研究上のいくつかの課題について、来年度は鋭意取り組む予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ミシェル・トロペール論文撰3<必要は法を作る-憲法慣習についての考察>2005

    • 著者名/発表者名
      南野 森(訳)
    • 雑誌名

      法政研究 72・1

      ページ: 83-103

  • [雑誌論文] ミシェル・トロペール論文撰4<憲法裁判官の解釈の自由>2005

    • 著者名/発表者名
      南野 森(訳)
    • 雑誌名

      法政研究 72・2

      ページ: 63-79

  • [図書] 現代憲法学の論点2006

    • 著者名/発表者名
      南野 森ほか
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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