研究概要 |
今年度前半においては、欧米の制度の文献調査を一先ず終え概要のメモランダム作成を行なった。同時に、国土交通省中央建設業審議会部会や長野県入札監視委員会等を傍聴し、また、国土交通省東北地方整備局発注の胆沢ダム建設工事現場(溝口宏樹所長)を視察し関係者にインタビューするなど、国や地方自治体における研究テーマにかかわる実務の動向についても情報収集を行なった。 後半においては、研究業績作成、中間発表等に取り組んだ。まず、10月末に行なわれた土木学会建設マネジメント委員会研究発表討論会(名古屋工業大学)において「公共工事品質確保法下におけるモニタリング及びビッド・プロテスト体制について」と題する研究発表を行い、土木工学系の研究者、公共工事発注機関関係者、建設会社関係者等と議論を交わした。2月には、桐蔭横浜大学コンプライアンス研究センター主催の談合構造解消問題研究会にて「欧米における公共調達制度及びわが国における公共工事品質確保法」と題する研究報告を行ない、弁護士、経済学者、法学者等と議論を交わした。なお、現在、「An Introduction to Japan's Government Procurement Regime on Public Works : Vis-a-Vis Those of the U.S.,E.U.,and WTO-GPA」と題する英文論文を作成中で、完成次第(平成18年春を予定)、欧州の国際経済法系の査読付き雑誌に投稿する予定である。
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