• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

市場経済移行が環境政策に与える経済的影響について-「京都メカニズム」を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 16730154
研究機関関西大学

研究代表者

徳永 昌弘  関西大学, 商学部, 助教授 (30368196)

キーワードロシア / 京都議定書 / 経済成長 / 企業 / 都市
研究概要

本研究は、京都議定書に盛り込まれた温室効果ガス削減に向けての国際制度の枠組み作り(排出権取引、共同実施、クリーン開発メカニズム)において、特に重要な実施対象国と見なされているロシアについて、温室効果ガス発生に関するデータの系統的収集と各種共同実施プロジェクトに関する基本的課題の経済的観点からの整理、評価を行うことを目的としている。本年度は、ロシアが京都議定書を批准し、同議定書が正式発効したことを踏まえ、今後の排出権取引に大きく影響すると考えられるロシア経済情勢の現状分析に焦点を当て、以下の成果を得ることができた。
1.ロシア経済のマクロ動向に関する分析より、98年通貨・金融危機の回復過程から安定成長期に入り、温室効果ガスの排出量の多いエネルギー多消費部門(重化学工業部門)も業績が回復しているため、今後はエネルギー効率改善に向けた施策の重点化が検討されていることが確認された。また、2000年以降のエネルギー基本計画のベースラインとなる経済成長予測は強気で、国際機関の見通しを大きく上回るものであることも判明した。
2.温室効果ガスの削減単位となる事業所ベースの事例分析より、民生用の都市インフラが工場の生産ラインに組み入れられている特殊な企業構造が、現在の設備投資・近代化の大きな障害になっていることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Struggle for Survival in a Capitalist State2005

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Tokunaga
    • 雑誌名

      Kansai University Review of Business and Commerce No.7(印刷中)

  • [雑誌論文] 都市と企業の市場移行2004

    • 著者名/発表者名
      徳永昌弘
    • 雑誌名

      ロシア・東欧学会年報 第32号

      ページ: 105-118

  • [図書] 躍動する中国と回復するロシア2005

    • 著者名/発表者名
      上原一慶
    • 出版者
      高菅出版(印刷中)

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi