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2004 年度 実績報告書

インターネットを活用したユーザの組織化がイノベーションに及ぼす影響についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730200
研究機関東洋大学

研究代表者

藤田 英樹  東洋大学, 経営学部, 講師 (20366511)

キーワードインターネット / 製品開発 / ユーザの組織化 / イノベーション / オンライン・ソフトウェア / 開発サイクル
研究概要

近年、実務界におけるIT技術とくにインターネットの普及と活用は刮目に値し、経営学分野でもIT技術が企業のパフォーマンスに与える影響についての研究が活発に行われている。しかし既存研究では、もっぱらIT技術による企業内部の変化のみを分析対象としてきた。そもそもインターネットには、情報を迅速・安価に伝達することにより、物理的・地理的に離れた人や組織を結びつける開放的なネットワークとしての特徴があるが、こうした特徴が企業・組織に及ぼす影響についてはほとんど注目されることがなかった。そこでこの研究では、企業外に存在する技術者やユーザが、インターネット・IT技術によって協働し「組織」として機能するようになる「ユーザの組織化」という現象に着目し、それが製品開発活動、イノベーションの実現と普及にどのような影響を及ぼすのかについて、調査・分析を行ってきた。
開発活動にインターネットを積極的に活用している事例として、インターネット接続サービスを提供している企業、コンピュータの部品を製造している企業とをとりあげ、詳細な事例研究を行った。
またシェアウェア、フリーウェアと呼ばれるソフトウェア(オンライン・ソフトウェア)の事例については、すでに作成済みのケース・スタディをもとに製品開発を専攻する研究者から専門知識の供与を得て論文としてとりまとめた。この論文はすでにオンライン・ジャーナルに掲載されている。
さらに、上記事例研究の調査結果をもとに、上記公刊論文に新たな知見を追加し投稿論文として準備中である。この論文は英語によるものであるため、年度内に翻訳作業を終えたばかりである。実際の投稿は平成17年度を予定している。
また、事例研究、論文執筆と並行して、来年度に実施予定のオンライン・ソフトウェア開発者を対象とするアンケート調査の準備作業として、質問調査票の設計・開発および開発者データベースの作成に着手した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] パッケージ化したソフトウェアの開発-ソフトウェア開発におけるユーの組織化-2005

    • 著者名/発表者名
      藤田英樹, 生稲史彦
    • 雑誌名

      赤門マネジメント・レビュー 4巻2号

      ページ: 51-70

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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