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2006 年度 実績報告書

製品アーキテクチャのモジュール化プロセスの動態要因分析

研究課題

研究課題/領域番号 16730211
研究機関京都産業大学

研究代表者

具 承桓  京都産業大学, 経営学部, 助教授 (20367949)

キーワード製品アーキテクチャ / モジュール化 / 自動車産業 / サプライヤー・システム / 製品開発 / 創発的プロセス
研究概要

本年度は研究テーマの最終年度である。そこで、これまでの研究のまとめると同時に、これまでの研究成果をベースに今後の研究課題を得ることに重点が置かれた。
今年度の研究の成果をまとめると、2つ挙げられる。
第1に、製品アーキテクチャの変化としてのモジュラー化プロセスは、いくつかの段階を踏んで一定方向や一定の手順で進行するとは限らないことを示したことである。そのプロセスは、製品アーキテクチャの変化と企業間関係の変化の相互作用によって、創発的かつ複雑なプロセスで起こる可能性がある。この結果は、これまでの製品アーキテクチャ論に関する先行研究であまり注目しなかった、製品アーキテクチャの変化プロセスとしてのモジュラー化プロセスを明らかにしたことは本研究の貢献であろう。
第2に、製品知識が複数企業に分散している場合、製品アーキテクチャの見直しのため、分散された知識を統合するプロセスが先行すべきであることである。言い換えると、製品アーキテクチャの変化プロセスとしてのモジュラー化プロセスは、知識の統合化プロセスとして捉えることができることである。製品アーキテクチャの変化の際、特にモジュラー化プロセスにおいても、組織内部製品全体に関する知識の保持、統合が重要であることが示唆された。これまでの研究は製品アーキテクチャのタイプと知識及び組織のタイプとの間には対応関係にあるとした。しかし、本研究の結果からみると、製品アーキテクチャのモジュラー化への移行プロセス期においては、新たな製品設計の見直しのために、モジュラー型組織形態や知識タイプが要求されるより、むしろ製品システムに関する幅広く深い知識を統合できるインテグラル型組織構造が必要になることである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 知識獲得経路としての合併とその成功要因-カルソニック・カンセイ社の合併プロセスとモジュール化戦略-2006

    • 著者名/発表者名
      具 承桓
    • 雑誌名

      日本経営学会誌 第17号

      ページ: 15-28

  • [雑誌論文] 自動車部品産業における取引パターンの発展と変容-1次部品メーカーへのアンケート調査結果を中心に-2006

    • 著者名/発表者名
      藤本 隆宏, 具 承桓, 近能 善範
    • 雑誌名

      東京大学ものづくり経営研究センター、ディスカッションペーパー.http://www.ut-mmrc.jp/ 2005-MMRC-85

      ページ: 69

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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