研究課題
北欧現代日本社会研究会(Nordic Association for the Study of Contemporary Japanese Society)と日本学術振興会の共同開催カンファレスに招聘され、本科研の成果を、2006年4月29日に報告する機会を得た(第3回大会開催期間4月27日-29日)。タイトルは、"Who will become a Japanese National? : Politics of Marriages and Community in Japan"で、20世紀の冷戦前・冷戦後の日本社会における近代家族の変化と少子化、国際結婚の増加、外国籍児童の増加など、日本社会がいかに日本人だけでは、結婚もコミュニティすらも成立しえなくなっているかを報告した。2006年度の日本家族社会学会第16回大会(於:上智大学9月9-10日)では、学会初の試みである国際交流セッションに、アメリカからAnn Cottrell先生を招聘し、竹下修子氏、関口知子氏と「グローバル化時代の移動する家族と子どもたち-TCK・ブラジル日系・ムスリムとの国際結婚-」として本研究の成果とその課題を報告するとともに、研究者相互の理解を深めた。なお、日本家族社会学会の学会誌に、このセッションは、特集IIとして取り上げられ、『家族社会学研究』第18巻第2号(2007)に掲載された。収集してきた文献の整理とデータ・ベースを完成さえるまでには、至らなかったが入力をすすめてきた。当初想定していた年代別、地域別、テーマ別の区分けでは、整理しきれない分野の研究成果もでてきており、平成19年度内には研究成果としてまとめる予定である。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (2件)
家族社会学研究 18-2
ページ: 47-53
現代社会論-当面する課題-(加茂直樹, 小波秀雄, 初瀬龍平編著)(世界思想社)
ページ: 184-203