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2004 年度 実績報告書

自尊心の差異が自己評価過程と対人関係の形成過程における他者選択に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16730318
研究機関東亜大学

研究代表者

西村 太志  東亜大学, 総合人間・文化学部, 専任講師 (30368823)

キーワード他者選択 / 自尊心 / 対人相互作用 / 説得・納得ゲーム
研究概要

本年度は、主に2つの観点からの検討を行った。一つは調査手法を用いた実際の社会における対人関係の中での選択様相の検討である。特に現職の保育士およびホームヘルパー従事者にソーシャルサポート希求時の他者選択の様相を場面想定法および回想法の調査を実施し検討した。現職保育士対象の調査は、233名から回答が得られた。ホームヘルパー従事者対象の調査では、117名から回答が得られ、分析を行った。その結果、ストレスレベルが高い場合、職場関連の問題解決を職場外の人物に求めやすく、そのことが不適応を助長することを示唆する結果が得られた。この結果は、低自尊心者が不適切な他者選択を行いやすいという本研究の命題を側面的に支持するものであると言える。なおこの結果の一部は、2005年9月に開催予定の日本心理学会で報告予定である。
二つ目は、ゲーム手法を用いた対人選択の様相の検討に対する予備的検討である。本研究では、説得・納得ゲーム(杉浦,2003)の手法を援用して、ゲーム状況における相互作用場面の観察のための予備実験および資料収集を本年度行った。特に、どのようなテーマや集団において、このようなゲーム手法が適用可能であるのかについて調べ、またゲーム初期における対人選択の様相の観察を行った。学生28名を対象に異性意識をテーマに、小学校のPTA12名を対象に地域防犯をテーマにゲームを行った。そのうち学生を対象に行ったゲームの結果から、自尊心の差異がゲーム前後の意識変化に影響を及ぼすことが明らかとなった。また、学生に対しては、ゲーム手法を利用した他者選択の様相の検討が十分可能であることの示唆がなされた。なおこの結果の一部は、2005年3月に開催された日本グループ・ダイナミックス学会で報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日記式質問紙を用いた日常生活出来事における自己評価過程の検討2005

    • 著者名/発表者名
      西村太志, 浦 光博
    • 雑誌名

      東亜大学総合人間・文化学部「総合人間科学」 第5巻(印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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