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2004 年度 実績報告書

大学における目標評価システムの構築に有効な成果指標の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730387
研究機関名古屋大学

研究代表者

小湊 卓夫  名古屋大学, 高等教育研究センター, 助手 (30372535)

キーワード成果指標 / 目標管理 / institutional research / 中期目標・中期計画
研究概要

本研究において今年度は、大学における計画立案ならびに目標評価に必要とされる情報収集と分析を行っているIR(Instutional Research)室の活動状況を調査した。主としてアメリカ、オセアニアの大学におかれているIRの現地調査と資料等の分析を行った。特に大学の活動状況を示す成果指標として、教育研究活動に関わるインプット、プロセス、アウトプット、アウトカムそれぞれの指標を検討し、日本の大学での管理運営、特に目標評価システムの構築に有効な指標の検討・開発を行った。
本年度の研究においては以下の事が明らかになった。1)アメリカならびにオセアニアの大学では学生の入学定員の量的・質的管理すなわちエンロール・マネジメントに関する指標が中心であること。2)教育のインプット指標、プロセス指標、アウトプット指標、アウトカム指標間の関連は単一的ではなく、複雑な相関を示していること。3)大学の計画と指標とを関連づけて目標管理のシステムが構築されていること。
そこで、まず日本の大学では目標管理システムの構築が進められているために、大学の計画と成果指標とを関連づけることから成果指標の導入を図ることが効率的であると考え、名古屋大学における中期目標・中期計画に対応した成果指標の開発を試行的に行った。
その結果、成果指標の利用における計画策定の観点からの意義を3点見いだすことができた。1)成果指標を設定することで多様な解釈を許す計画を単一の側面から捉えることが可能となる。2)成果指標を設定することで計画の統合・削除を効率的に行うことが可能となり、計画に対する組織内の合意形成を容易にする。3)成果指標を設定することで、目標と計画の水準の書き分けを可能とする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 大学の組織運営改善における成果指標の有効性-名古屋大学の事例に基づく考察-2005

    • 著者名/発表者名
      小湊卓夫
    • 雑誌名

      名古屋高等教育研究 第5号

      ページ: 205-222

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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