• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

中国高等教育における入学者選抜方法の多様化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730411
研究機関長崎大学

研究代表者

南部 広孝  長崎大学, アドミッションセンター, 助教授 (70301306)

キーワード中国 / 高等教育 / 大学入試 / 多様性 / 選抜方法 / 台湾
研究概要

3か年の研究計画の最終年度にあたる本年度は,中国における入学者選抜方法の改革状況を検討するとともに,わが国および台湾との試行的な比較を通じて,共通点と相違点の抽出をはかった。
中国の状況に関しては,改革の背景を整理するとともに,第1年度の成果もふまえて改革の全体像を明らかにした。同時に,1990年代末以降入学者が急激に拡大するなかで志願者がどのように変化したのかを,統計データを用いて分析した。
一方,中国,台湾とわが国の比較を通じて次のことが明らかになった。すなわち,これらの国・地域は筆記試験を中心とする学力試験を一貫して重視し,とりわけ全国的な学力試験を用いてきたと同時に,近年はそれを中核としながら多様な選抜方法の導入を進めているという共通点があるが,改革の主体や多様化の程度,入学者の学力の担保のしかたや学力試験以外の選考方法における公平性の担保のしかたには違いがみられるのである。たとえば学力の担保としては,中国や台湾では大部分の選抜方法で志願者に対して共通の学力試験を課すしくみになっているのに対して,わが国では,推薦入学やアドミッションオフィス入試では学力試験を課さないことが基本とされている。また公平性の担保のしかたでも,中国では選抜過程の透明性がはかられ,台湾ではとくに面接試験等において詳細な記録を残すといった方法がとられている一方,わが国では制度的に公平性を確保するようにはなっていない。
なお,3か年の研究成果のまとめとして,研究成果報告書『中国高等教育における入学者選抜方法の多様化に関する研究』を作成した。この報告書には,上記内容のほか,研究過程で収集した文献・資料のうち重要だと思われるものを訳出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 中国高等教育における入学者選抜方法の多様化に関する研究(研究成果報告書)2007

    • 著者名/発表者名
      南部 広孝
    • 総ページ数
      73
    • 出版者
      長崎大学アドミッションセンター

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi