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2004 年度 実績報告書

シンガポールにおける民族間の教育格差問題に関する実証的研究-イスラーム教徒への教育支援策を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 16730414
研究機関山梨県立大学

研究代表者

池田 充裕  山梨県立大学, 人間福祉学部, 助教授 (40342026)

キーワードシンガポール / イスラーム / マレー / 民族 / 学力 / 教育格差 / MENDAKI / AMP
研究概要

<文献資料の分析>
今回の科研費で購入したアラビア語関連文献やイスラームの歴史、社会構造に関する文献を読解し、これまでに収集してきたシンガポールのマレー系ムスリム教育支援団体の資料や論文の読み取りに利用した。これにより、シンガポール国内外のイスラームの教育運動に関する年表を作成し、最終報告書の執筆準備を鋭意進めた。
<論文の執筆>
馬越徹(桜美林大学・教授)編『アジアの中等教育改革』(東信堂、近日刊)において、シンガポールの中等教育改革の現状を執筆・担当し、マレー系ムスリムの教育格差の問題についても触れた。
<現地調査>
2005年2月16日〜23日に、シンガポールを訪れて現地調査を実施した。主な訪問先は、(1)教育省、コミュニティ開発省などの省庁機関、(2)シンガポール国立大学、南洋理工大学、国立教育学院などの高等教育・研究機関、(3)ムスリム児童評議会(MENDAKI)、ムスリム専門職協会(AMP)などのマレー・ムスリム系の教育支援団体の3種類である。これらの機関で、インタビュー調査を行うとともに、関連資料やデータの収集を行った。また、(3)の教育支援団体では、教育支援員に対する研修の状況を見学し、支援員に対しても簡単な面談を行った。
<他の科研費プロジェクトとの関係>
宮越英一(東北大学・教授)が研究代表者を務める「公私協働とネットワーク化による教育運営サポートシステムの構築に関する国際比較研究」では、学校とコミュニティ(民族団体や地域)、保護者との関係について、また手嶋將博(文教大学・講師)が研究代表者を務める「東南アジアの環境教育の実態に関する実証的比較研究」では、イスラームの世界観や環境観と環境保護の思想について、それぞれ取り上げ、マレー系ムスリムの教育情報も加えながら、中間報告書の執筆を担当した。
<今後の予定>
来年度の日本比較教育学会第41回大会(於・日本大学)の課題研究「各国における国際学力調査結果の受容と教育改革の方向」(仮)では、報告者として、世界1位の数理科学力を誇る同国の教育制度・方法について報告するとともに、今回の科研費研究成果の一部として、民族間の学力格差の問題にも触れる予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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