研究課題
2005年7月1日に大韓民国ソウル特別市にある韓國國立國樂院で開催されたThe International Conference on Korean Musicology in Commemoration of the 60th Anniversary of National Independenceにおいて、Musical Activities of Two Japanese Pepole in Yiwangjik Aakbu(李王職雅楽部):Yoshikazu Ishikawa(石川義一) and Teisaburo Igarashi(五十嵐悌三郎)(原題は韓国語)と題し、韓国語による研究発表を行なった。石川義一と五十嵐悌三郎については、韓国の研究者の間でも関心が高く、盛んな質疑応答が交わされた。石川、五十嵐ともに李王職雅楽部での活動前後の経歴や動静については、韓国ではこれまであまり知られておらず、李王職雅楽部在職中の活動のみに焦点が当てられてきた傾向があることがわかった。その意味で本発表は、石川、五十嵐それぞれの経歴を詳しく通観した上で、李王職雅楽部での活動を彼らの音楽活動の全体像の中でどのように位置づけるかについて言及したものであり、日本と朝鮮の音楽教育関係史という視点から、韓国の研究者に一定の新しい知見を提供したものといえる。なお、研究発表に先立ち提出した同題の論文は、Collections of the Papersとして発刊された同学会の大会冊子(論文集)に収録されている。2005年9月10日に、新潟県妙高市で開催された日本音楽教育学会2005妙高ゼミナールにおいて、奈良教育大学・安田寛氏他とラウンドテーブル13「韓国の音楽教育の歴史が日本の音楽教育の歴史に語りかけるもの」を組み、藤井は「近代における日本人の朝鮮音楽観-1910年〜1945年を中心に-」と題して研究発表を行なった。
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