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2005 年度 実績報告書

ジョン・デューイの芸術教育の理論と実践

研究課題

研究課題/領域番号 16730427
研究機関広島大学

研究代表者

中村 和世  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (20363004)

キーワードジョン・デューイ / 美術教育 / アルバートC.バーンズ / 美術批評 / 工作教育
研究概要

ジョン・デューイの芸術教育思想の形成期は3つの時期に分けられる。シカゴ大学附属学校の設立とカリキュラム開発を行った時期、コロンビア大学において哲学科と教育学科で教鞭を取った時期、美術批評家であるアルバート・バーンズとの交友の深まりとともに『芸術論-経験としての芸術』を執筆した時期である。今年度の研究では、初期の思想形成に関して、シカゴ大学附属学校における工作教育のカリキュラム開発に適用された教育原理について明らかにした。デューイの工作教育論は、従来の実利主義的な工作教育から、子ども一人ひとりの心的成長を目的とする工作教育への転換を意図するものであり、シカゴ大学附属学校のカリキュラムにおいて工作活動は孤立しておらず、子どもの内外の生活を統合する基盤となる役割を担い、諸教科と連続的な結びつき持っていた。さらに、本年度の研究では、後年のデューイの教育的特性をもつ芸術論の形成において、バーンズが貢献した内容は何であるかを、両者の往復書簡の内容分析を通して明らかにした。バーンズがデューイに与えた影響は、芸術界への参入、美術鑑賞の方法、形式論、批評論によって示されるものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] デューイ実験学校における工作教育に関する研究(1)2006

    • 著者名/発表者名
      中村 和世
    • 雑誌名

      大学美術教育学会誌 38

      ページ: 279-286

  • [雑誌論文] 美術教育と美術批評-アルバート C.バーンズの美術批評論における「形式(form)」の特性-2005

    • 著者名/発表者名
      中村 和世
    • 雑誌名

      藝術研究 18

      ページ: 49-55

  • [雑誌論文] ジョン・デューイの芸術教育論の形成に関する研究-アルバート C.バーンズとの書簡を中心に-2005

    • 著者名/発表者名
      中村 和世
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要第一部(学習開発関連領域) 54

      ページ: 123-132

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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