• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

一斉・小集団指導における知的障害児の課題遂行行動を高める指導方法の実践研究

研究課題

研究課題/領域番号 16730433
研究機関上越教育大学

研究代表者

村中 智彦  上越教育大学, 学校教育学部, 助手 (90293274)

キーワード知的障害児 / 一斉指導 / 小集団指導 / 課題遂行機会 / 課題遂行行動 / 指導方法
研究概要

本年度は,知的障害児の一斉及び小集団指導において,対象児の1.課題遂行機会の量(単位時間当たりの課題遂行数)と2.課題遂行機会の質(課題の難度)が対象児の逸脱行動と課題遂行行動に及ぼす効果を検討することを目的とした。主として,(1)上越教育大学附属障害児教育実践センターで行った知的障害児の一斉・小集団指導における実践研究を行い,補足的資料として,(2)実際の知的障害養護学校で行った一斉・小集団指導における実践研究を行った。
(1)の研究期間は,平成16年6〜12月であった。上越教育大学附属障害児教育実践センターの検査・指導室において,主指導者1名(研究代表者)と副指導者1名(大学院生)によるティームティーチングによる一斉・小集団指導を行った。地域の知的障害養護学校小学部(中学年)に在籍する4名の男児を対象とした。指導は週1〜2回のペースで実施した。1回あたりの所要時間は約1時間半であった。指導内容は,知的障害養護学校小学部(中学年)の「朝の会」「図工」の授業を想定したものであった。そして,指導場面における対象児の課題遂行機会の量を反映する単位時間当たりの課題遂行数と課題遂行を待つ時間,課題遂行機会の質(課題の難度)を反映する課題の正反応率,離席行動を中心とした逸脱行動の生起率の分析を行った。その結果,対象児の単位時間当たりの課題遂行数が増加することで課題遂行を待つ時間は減少し,それらのことが対象児の離席行動などの逸脱行動が低減することが明らかになった。
(2)の研究期間は,平成16年6月から平成17年2月であった。知的障害養護学校小学部(高学年)に所属する担任教諭1名と協同的な実践研究を実施した。指導場面については,「朝の会」のであった。学級に在籍する児童は5名の男児で,知的障害や自閉症と診断された児童であった。指導者は,担任教諭2名であり,研究代表者は授業計画への提案と実践結果の分析を行った。指導場面を1週間おきにビデオ録画するという定点観察の手法を用い,ビデオ録画に基づく分析を行った。児童の課題遂行機会の量を増加させる手続きとして,児童の係活動の設定を適用した。分析の結果,児童の係活動の設定を行うことで,児童の単位時間当たりの課題遂行機会の量が増加し,離席行動などの逸脱行動は低減することが実践経過から明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 知的障害児の一斉指導における課題遂行行動の向上(1)2005

    • 著者名/発表者名
      村中智彦, 小沼順子, 藤原義博
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第43回大会 (発表予定)

  • [雑誌論文] 知的障害児の一斉指導における課題遂行行動の向上(2)2005

    • 著者名/発表者名
      小沼順子, 村中智彦, 藤原義博
    • 雑誌名

      日本特殊教育学会第43回大会 (発表予定)

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi