研究概要 |
本研究では,聴覚障害をもつ本学学生と教職員における手話を中心としたコミュニケーションの支援を行うことを目的としている.そのため,手書き入力装置などのタブレット機能を意味検索を行い読み取りの支援を行うだけでなく,情報携帯端末(PDA)を用い手話動作を利用範囲の制約に縛られることなく,様々な状況に対応したコミュニケーション支援システムの開発をしている. 本年度は,PDAを用い手話動作の検索手段としてオランダで行われた聾教育国際会議(ICED)ならびにベルギーで行われたSignWriteingシンポジウムに参加し,現在先行して開発がされている検索システムについての情報収集を行なった.その結果やデータをベースに手話動作のシンボル表現を用いた動作検索システムについて試作システムの開発を行った.また,意味検索を行うためのサーバ構築として,類義語をオントロジーを用いて意図を考慮した検索システムを現在の対象言語にあわせた拡張を行い簡易検索システムの試作を行った. 現在は,このSignWriteingで入手したデータを基本としたものであるため,本来の目的である日本語に対応した手話表現には対応していない.そこで,来年度はインターフェース部として日本語に対応した手話のデータ,日本語に対応した検索システムへの拡張を行いシステム全体の完成度の向上を推し測る.
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