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2004 年度 実績報告書

有限群のブロックの導来圏に関するブルエ予想の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16740011
研究機関愛知教育大学

研究代表者

功刀 直子  愛知教育大学, 教育学部, 助手 (50362306)

キーワード有限群 / モジュラー表現 / ブロック / 森田同値 / 導来同値 / ブルエ予想
研究概要

有限群のモジュラー表現における問題は主に、与えられた有限群のある素数に関する表現の情報はその素数に関する局所部分群の表現の情報により得られるのではないか、という考えに基づいている。とくにブルエは可換な不足群をもつブロックは局所部分群のブラウアー対応子と呼ばれるブロックに導来同値ではないかと予想している。
ブルエ予想の解決を目指す過程で、2つの群のブロックが導来同値であるとき、それらの群の中心拡大の群のブロック間も導来同値になるかという問題が生じる。これはブロック間の安定同値はその中心化群の導来同値により導かれることがわかっているので、中心化群のブロック間の導来同値を構成したいのであるが、中心化群の中心による剰余群のブロックの導来同値の構成のほうが容易であり、それを利用したいからである。この問題に関して、ある条件のもとで二つのブロック間で導来同値より強い関係である森田同値があれば中心拡大のブロックも森田同値となることを示した。
さらにそれを利用し、Held群、Suzuki群という散在型単純群に対し、素数3の非主ブロックに関するブルエの予想を解決した。とくに、Held群の可換不足群をもつ3ブロックはそのブラウアー対応子へ森田同値さらにPuig同値、Suzuki群の可換不足群をもつ3ブロックはそのブラウアー対応子へ導来同値さらにsplendid同値であることを示した。またSuzuki群のブロックは3次射影特殊線形群で同じ不足群をもつ主ブロックと森田同値およびPuig同値であることを示した。
また、他の散在型単純群の非主3ブロックについてや、非可換不足群のブロックについての考察、Puig同値であるブロックについての考察なども進めた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Blocks of central p-group extensions2005

    • 著者名/発表者名
      Shigeo Koshitani, Naoko Kunugi
    • 雑誌名

      Proceedings of the American Mathematical Society 133

      ページ: 21-26

  • [雑誌論文] Broue's abelian defect group conjecture for the Held group and the sporadic Suzuki group2004

    • 著者名/発表者名
      Shigeo Koshitani, Naoko Kunugi, Katsushi Waki
    • 雑誌名

      Journal of Algebra 279

      ページ: 638-666

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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