研究課題
この3年間で次のような研究を行った。1.4色定理の曲面上への拡張に関する研究を行い、MOHARと5リスト彩色定理を証明した。これはThomassenの5色定理の拡張である。2.Thomassenと平面グラフに関する重要な結果、Grotszchの定理の拡張に成功した。また曲面上への応用も導いた。3.平面グラフ、曲面上のグラフの拡張である「マイナー」に関して閉じたグラフの族に対して、グラフ彩色問題のアルゴリズム的解析を行い、従来知られていた結果の大幅な改良に成功し、この結果は、理論計算機最高の会議に論文が採録された。4.Hadwiger予想に関する重要な未解決問題、Jorgensen予想をR.Thomasらとの共同研究で、巨大なグラフにおいては、完全解決をした。5.Hadwiger予想の拡大予想であるODD Hadwiger予想に対して、漸近的な解決を与えた。現在まで、上界すら知られていたなかった中で大きな進歩である。また、証明のアルゴリズム的応用も行った。6.グラフ交差数等いう平面グラフから派生したグラフの重要な普遍量に対して、アルゴリズム面では、平面グラフの拡張に成功した。7.Robertson-SeymourのThe disjoint paths problemの拡張を、B.Reedとともに行い、パリティバージョンへの拡張に成功した。以上の7つの研究を中心に行った。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (13件)
J. Combin. Theory Ser. B 97
ページ: 144-150
ページ: 401-412
ページ: 647-651
Graphs and Combinatorics 23
ページ: 1-46
ACM Symposium on Theory of Computing (STOC' 07) 39
ページ: 382-390
Discrete Math. 307
ページ: 764-768
ACM-SIAM Symposium on Discrete Algorithms 2007 (SODA) 18
ページ: 1187-1196
J. Graph Theory 55
ページ: 191-207
Europ. J. Combinatorics 28
ページ: 315-321
J. Graph Theory 52
ページ: 1-6
J. Combin. Theory Ser. B 96
ページ: 296-301
ACM Symposium on Theory of Computing (STOC' 06) 38
ページ: 401-416
Lombinatorics, Probability and Computing 15
ページ: 685-894