主にすばる望遠鏡を用いた暗黒物質や変動天体の理論的および観測的研究を行った。我々が暗黒物質探査のために取得したデータの解析を進めている。特に、特異な変動を示す活動銀河中心核を発見し、Astrophysical Journalに報告した。この成果は天文学会を通じて記者発表を行い、また、科学雑誌NatureのNews&Viewsセクションで紹介されるなど、内外で大きな反響を得た。一方、これまでで最も遠い、赤方偏移6.3のガンマ線バーストがすばる望遠鏡によって発見されたが、そのチームの一員として寄与するとともに、宇宙再電離への制限をガンマ線バーストを用いて初めて導出するという画期的な成果を筆頭著者としてまとめた。これらの成果は、Natureおよび日本天文学会欧文報告誌で成果を発表した。また、米国宇宙望遠鏡研究所における国際会議でも講演し、大きな反響を得た。また、超新星発生頻度から宇宙の星形成史や超新星の起源に迫る研究も進行しており、平成19年度には成果を公表できる見込みである。
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