1.矮小不規則銀河のスペクトル及び画像のデータベース整備 分光、撮像データの画像処理は終了し、データベース構築中である。星形成史を得るための世代分解プログラムにバグを発見し、竹内努と共同で修正を行っている。現在までに解決には至っておらず、鋭意努力中である。 2.矮小不規則銀河の外縁部の撮像観測 西浦慎悟と共同で、木曽観測所で観測を行った(課題番号A0401)。矮小不規則銀河のouter red envelopeの検出を目指している。 3.星形成活動銀河団のデータ整理 木曽紫外超過銀河(KUG)カタログの解析から、星形成銀河を多数含む銀河団(銀河群)の調査を進めている。宮内良子、西浦慎悟と共同でデータ整理を行っている途中である。 4.渦巻銀河の星形成領域の光学観測 スペイン、カナリア天体物理研究所のBernabe Cedresと共同し2.56m Nordic Optical Telescope(NOT)で2005年9月に観測を行った。狭帯域撮像データの解析から、星形成強度、初期質量関数の情報を得る予定である。 5.光学分光器の開発 岡山天体物理観測所のカセグレン分光器KOOLSの開発の協力を行っている(岩田生に協力)。スペクトル分解を精度よく行うため、青い波長域のデータが必要である。青い波長域での感度を得るための検討を、今後進めたい。 6.電波観測の開始 野辺山45m望遠鏡新マルチビームでの矮小不規則銀河観測を検討した(砂田和良、Deidre Hunterと共同)。みさと天文台で立ち上がりつつある8m電波望遠鏡改修に参加し、HI21cm観測を目指している(日本天文学会2006年春季年会Z01参照、尾久土正己らと共同)。 7.教育・普及活動 富田の本務(教育学部教員)と関係させ、今年度も力を入れた。教育・普及のための活動を多く行った。
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