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2005 年度 実績報告書

弦理論における行列模型を用いたタキオン凝縮の解析と時空の幾何

研究課題

研究課題/領域番号 16740159
研究機関京都大学

研究代表者

関 穣慶  京都大学, 大学院・理学研究科, 講師(研究機関研究員) (60373320)

キーワード超多様体 / シグマ模型 / 共形場理論 / Calabi-Yau多様体 / ミニマル弦理論 / D-インスタントン / D-brane
研究概要

1.超多様体上の弦理論の研究
Wittenによって超多様体(可換な座標と反可換な座標を持つ多様体)を標的空間とする位相的弦理論とQCDの関係が指摘され、MHV振幅等が弦理論から容易に計算されることが解ってきた。一方、超多様体上の弦理論そのものはこれまでほとんど調べられていなかった。そこで、我々は弦理論を調べる上で有効な道具として超多様体上でのGauged Linear Sigma Model(GLSM)を構築し、その古典真空の構造を調べた。また、1-loopの寄与による発散が消える条件がちょうど超多様体のCalabi-Yau条件と一致していることや、超対称境界条件の解析から超多様体に埋め込まれたD-braneの存在も明らかにした。
さらに、GLSMの強結合極限として現れるNon-Linear Sigma Modelについて、演算子積展開を用いて超共形代数が満たされることを示し、中心電荷を求めた。
2.(p,p+1)ミニマル弦理論におけるD-instantonの研究
Continuum String Field Theory(CSFT)を用いて、(p,p+1)ミニマル弦理論のD-instantonのdiskとannulusの振幅を計算し、既に行列模型等から知られている結果を再現した。また、Liouville理論(ミニマル弦理論)におけるZZ-braneやFZZT-braneといったD-braneが、最近ZamolodchikovやSeibergらを初めとして盛んに議論されてきた。我々はこれらのD-braneがCSFTの言葉でどのように記述できるかを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Gauged Linear Sigma Model on Supermanifold2006

    • 著者名/発表者名
      関 穣慶
    • 雑誌名

      素粒子論研究 112・4

      ページ: D34

  • [雑誌論文] Comments on the D-instanton calculus in (p,p+1) minimal string theory2005

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Fukuma
    • 雑誌名

      Nuclear Physics B 728

      ページ: 67

  • [雑誌論文] Cosmological Constant Probing Shape Moduli through Large Extra Dimensions

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Matsuda
    • 雑誌名

      International Journal of Modern Physics A (掲載決定)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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