• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

強誘電体ドメインの制御による新機能開発

研究課題

研究課題/領域番号 16740176
研究機関独立行政法人日本原子力研究開発機構

研究代表者

米田 安宏  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究職 (30343924)

キーワード強誘電体 / ドメイン / PDF / X線トポグラフィ / SSOG
研究概要

本年度は、強誘電性半導体混晶であるCdTe-ZnTeのPair distribution function method(PDF法)を用いて構造解析し、研究成果を強誘電体国際会議(IMF)で発表することができた。
また、チタン酸ビスマスの結晶化過程をさらに詳細に検討し、液相を経る結晶化過程では、結晶相でも、液相の影響を受けることをPDFによって突き止めた。この研究結果はJournal of Applied Physicsに掲載予定である。また、このチタン酸ビスマス(BiT)と同様の液相でのローカルな歪みが他の誘電体でも存在するかどうかを確かめるため、La_4Ga_5SiO_<14>(LGS)の放射光X線トポグラフィを行った。その結果、LGSにおいても、BiTと同様の局所歪みによって結晶が歪んでいることがわかった。本研究の最終的な目的は、ドメインコントロールによる物性制御であるが、ドメイン制御以前に結晶育成の段階で大きな問題があることがわかった。ドメインは結晶中のわずかな歪みによってトラップされるため、極力歪みの少ない結晶を用いることが重要である。そこで、液相を経ないような単結晶育成法を検討する必要がでてきた。その一つとして、Solid-State Single Crystal Growth(SSCG)を考えている。この方法は固相における、異常粒成長を用いているため、液相を経ずに単結晶を育成することができるため、液相からの局所歪みから解放されることが期待される。このSSCGにも来年度から取り組む予定である。
本年度の研究を通じて、PDFとX線トポグラフィの併用によって、結晶の高品位化が図れることがわかった。そこで、ドメイン制御と同時に、結晶の高品位化にむけての取り組みも、引き続き行っていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] PDF analysis on re-crystallized structure from amorphous BiT2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Yoneda, S.Kohara, S.Hamazaki, M.Takashige, J.Mizuki
    • 雑誌名

      Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B 238

      ページ: 150-153

  • [雑誌論文] X-ray topography on Piezoelectric La_3Ga_5SiO_<14> Single Crystal2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Yoneda, Y.Okajima, H.Takeda, H.Shiosaki, J.Mizuki
    • 雑誌名

      Transactions of the Materials Research Society of Japan 31

      ページ: 7-10

  • [雑誌論文] Sub-millimeter synchrotron X-ray focusing by crystal bender2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Yoneda, N.Matsumoto, Y.Furukawa, T.Ishikawa
    • 雑誌名

      Physica Scripta T155

      ページ: 995-997

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi