研究概要 |
現在までの我々の微気圧計のアレー観測(基盤A)により,波長が数10km程度の音波の分散を測る事に成功した.しかし本計画で目指す波長100kmスケールの長周期音波の分散の測定はいまだ達成されていない.この問題点を解決するために,本計画では地震研地震観測網の観測点に微気圧計を設置し100kmスケールのアレーを構築する予定である.具体的には、以下のことを行った (1)昨年度開発した、PCのモデムを通じデータ収録するシステムを鋸山、つくば、千葉演習林2点に設置し実際に観測を開始した。実際の観測にともない生じた問題点を解決し、システムの完成度を高めた。 (2)上記の4点を解析してみたところ、当初の計画よりも観測点間の波形の相関が低いことが分かった。19年度に展開する観測点をより有効なものとするために、設置予定の観測点配置を修正した。具体的には、当初の予定よりは小さいスパンで、南関東を中心に展開する予定である。
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