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2004 年度 実績報告書

赤道面と子午面における同時衛星観測データを用いた磁気圏内プラズマ輸送の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16740278
研究機関名古屋大学

研究代表者

関 華奈子  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (20345854)

キーワード地球磁気圏 / 磁気嵐 / 宇宙プラズマ / GEOTAIL衛星 / FAST衛星 / あけぼの衛星 / 放射線帯 / リングカレント
研究概要

本研究の特色は、磁気圏赤道面における固定されたL値の2領域(地心距離10-30Re:地球半径と6.6Re以下)での観測と、極軌道衛星による広い緯度(L値)範囲の観測とを、経験的磁気圏電磁場モデル内での荷電粒子軌道追尾シミュレーションを用いることで結びつけ、分布関数レベルでの詳細な比較を可能にしようという点にある。
この目的を達成するため、本研究では、以下に記す(A)〜(C)の3つの衛星観測データセットを使用する。
(A)磁気圏子午面観測データ(FAST衛星)
(B)プラズマシート観測データ(GEOTAIL衛星)
(C)静止軌道衛星データ(主にLos Alamos衛星群)
この中でも(A)のFAST衛星データセットのデータ蓄積量は4TBであり、統計解析を効率よく遂行するためには、4TBのデータを収納可能な大容量データストレージおよびデータ解析用サーバを、申請者の所属機関に導入することが望ましい。平成16年度には、サーバ導入時に最新の情報に基づき機種選定をしなおした他は、当初の計画通り、(A)のデータサーバを導入し、提供元のカリフォルニア大学バークレー校(データセットA)に研究打ち合わせに行くことで、1997年から2003年の7年分のデータ解析環境整備をほぼ完了した。また、ロス・アラモス米国立研究所における研究打合せも予定通り行い、データセット(C)を用いた研究を開始した。
これと並行しでデータセット(B)のプラズマ直接観測データの解析を進め、プラズマシート境界層での波動粒子相互作用の統計的性質を明らかにした。また、赤道面と子午面軌道をもつ人工衛星の粒子データ比較解析を行い、放射線帯外帯の変動に関してピッチ角の時間発展の重要性を示唆する結果を得た。これらの成果は、国際学術誌Journal of Geophysical Researchに掲載が決定された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Comparative study of outer-zone relativistic electrons observed by Akebono and CRRES2005

    • 著者名/発表者名
      関華奈子, 三好由純, D.Summers, N.P.Meredith
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research 110・A02

      ページ: doi:10.1029/2004JA010655

  • [雑誌論文] Statistical properties of low-frequency waves and ion beams in the plasma sheet boundary layer : Geotail observations2005

    • 著者名/発表者名
      高田拓, 関華奈子, 他5名
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research 110・A02

      ページ: doi:10.1029/2004JA010395

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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