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2005 年度 実績報告書

原生代における高Mg堆積岩類の形成場と形成環境

研究課題

研究課題/領域番号 16740289
研究機関琉球大学

研究代表者

馬場 壮太郎  琉球大学, 教育学部, 助教授 (10347122)

キーワード高Mg堆積岩類 / サフィリン / ルーイシアン岩体 / 東南極 / 超高温変成作用 / 熱水変質
研究概要

本研究の目的は特異な全岩化学組成を示す含サフィリン片麻岩の原岩である高Mg堆積岩類の形成場・形成環境を明らかにし,地球環境の変遷を考察することを目的する。本年度は以下の研究を行った.
スコットランド,サウスハリス地域では,XMg60以上の高Mg堆積岩類の産状が既に明らかにされている(1/100地質図:馬場,2000).堆積岩起源片麻岩,塩基性片麻岩の主要元素の存在比の特徴を明らかにすることを目的として,岩石試料(30試料)を精密な地質図に基づき厳選した.それらについて,蛍光X線全岩化学分析を行った.得られた全岩化学組成データについての解釈は現在進行中である.また,先行して研究を進めてきた含サフィリン・ザクロ石-斜方輝石グラニュライトについては,鉱物化学組成の変化の詳細を明確にすることを目的としてEPMA分析などの補足分析を行った.これにもとづき,学術雑誌への再投稿の準備を進めている.
高Mg堆積岩類の形成場・形成環境について体系化を試みるために,世界各地に露出する含サフィリン片麻岩類についての情報収集を行った.これにより,米国コロラド州に分布する含サフィリン片麻岩類,およびオーストラリア,アルンタ複合岩体に産する含サフィリン片麻岩類に注目することが有益である結論を得た.前者の産状を把握するために現地に渡航し野外地質調査を行い,岩石試料(40試料)を採取した.また,後者については,既に調査経験のある九州大学小山内教授より岩石試料の提供を得ることができた.今後はこれらの試料についても同様の化学分析を行い,形成場・形成環境を推定し,サウスハリス地域との相違を明らかにする予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Antarctica : Contributions to Global Earth Sciences (eds.D.K.Futterer et al.)2006

    • 著者名/発表者名
      S.Baba, M.Owada, E.S.Grew, K.Shiraishi
    • 総ページ数
      37-45
    • 出版者
      Springer

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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