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2004 年度 実績報告書

新規な糖分析用高分離能充填剤の開発-ジカチオン型充填剤の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16750064
研究機関東京医科大学

研究代表者

花田 尊子 (増田 尊子)  東京医科大学, 医学部, 助手 (50229374)

キーワード高速液体クロマトグラフィー / アニオン交換型充填剤 / 糖類
研究概要

本研究では,HPLCによる糖類のより高性能な分析法を確立するため,糖分析用充填剤として,クロロメチルスチレン-ジビニルベンゼン共重合体担体(粒径5Fm)と様々な三級アミン類との反応により四級アンモニウム塩型充填剤を開発し,分離と三級アミンの構造との相関,さらに糖の構造と充填剤との相互作用を検討することを目的としている.
平成16年度の研究では,N-グリコシド結合糖鎖を構成する単糖として広く知られているN-acetylglucosamineと類似した構造をもつ単糖(アミノ糖:glucosamine, galactosamine, N-acetylgalactosamine,アルドヘキソース:glucose, galactose)の分離を可能にする分析条件を検討した.これまでの研究において比較的良好な分離能を示したN,N,N',N'-テトラメチルジアミノアルカンから調製したメチレン鎖(n)の異なる三種のジアミン型カラム充填剤D_n(n=6,8,10)を用い,分離・分析を行った.アミノ糖,アルドヘキソースの混合試料溶液を調製し,移動相である水酸化ナトリウム水溶液の濃度を0.03Mから0.1Mまで変化させ,分離可能となる条件を比較・検討した.その結果,ジアミン型充填剤D_<10>の分離能・保持能は,D_6,D_8と比べ高く,移動相:0.03MNaOH,流速:0.5mL/minにおいて比較的良好な分離が可能となった.溶出順位は,galactosamine→glucosamine→galactose→glucose→N-:acetylglucosamine→N-:acetylgalactosamineであった.また,移動相である水酸化ナトリウム水溶液の濃度増加に伴い,アミノ糖の溶出時間は速くなる一方,アルドヘキソースのglucose, galactoseの溶出時間の変化はアミノ糖に比べ小さくなる傾向を示し,溶出順位の変化も観察された.以上の溶出挙動の要因を追求するため,今後の研究において,他のアルドヘキソース(allose, altrose, mannose, gulose, idose, tarose),アルドペントース(ribose, arabinose, xylose, lyxose)を加えた単糖類に関して,移動相濃度を変化させ各糖の溶出挙動を詳細に検討する必要がある.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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