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2004 年度 実績報告書

リン光性液晶金属錯体の合成と有機EL素子への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16750156
研究機関東京工業大学

研究代表者

木下 基  東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (40361761)

キーワード液晶 / EL
研究概要

有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子は,次世代のフルカラーフラットパネルディスプレイとしてだけでなく,フレキシブル光源,さらには有機レーザーなどの光源として応用可能なことから非常に注目されている。これまでに開発されてきたアモルファス分子に対して,最近,光学異方性を有する発光性液晶を用いて偏光発光可能な新しい有機EL素子が開発された。偏光発光有機EL素子は,液晶自身の配向に基づく偏光発光が得られるため,偏光フィルターを介さない新しい薄膜偏光光源として非常に有望であるが,発光性液晶の分子間相互作用が大きく発光特性に乏しいため,光源として用いるには輝度,効率が十分でない。本研究では,適度な分子間相互作用を有する液晶の設計・合成と高性能偏光発光EL素子の開発を行うことを目的とする。
リン光性材料を用いて高性能EL素子を作製するためには,適切なホスト材料を開発することが極めて重要である。そこで,本年度はリン光性液晶化合物を効率よく発光させるための新しい両極輸送性ホストとしてカルバゾールとオキサジアゾール部位を有する化合物を設計・合成した。電気化学的性質をサイクリックボルタンメトリーにより調べたところ合成した化合物は,適度な領域で酸化と還元が可能であり,両極輸送性を有していることがわかった。また,モルフォロジーについて調べたところ液晶性を示すことが明らかとなった。それゆえ,合成した化合物はリン光性液晶化合物と相溶できるホスト材料として有力であることが示された

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis and Electroluminescent Properties of Liquid-Crystalline Polymers Containing Oxazole and Carbazole Moieties in the Same Side Chain

    • 著者名/発表者名
      Y.-M.Nam, M.Kawamoto, M.Kinoshita, T.Shiono, T.Ikeda
    • 雑誌名

      Mol.Cryst.Liq.Cryst. (印刷中)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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