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2005 年度 実績報告書

界面活性剤を利用した安全性の高い安定な色素沈着治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16750167
研究機関新潟薬科大学

研究代表者

飯村 菜穂子  新潟薬科大学, 薬学部, 助手 (00232140)

キーワードハイドロキノン / 界面活性剤 / 分子錯体 / 美白 / X線
研究概要

美白作用が注目されながら、酸素、光等に対して不安定なハイドロキノンの一般化を目指し、高い安定性と安全性を持つ新規美白剤の開発を主な目的として本研究を進めている。方法として界面活性剤との分子錯体形成を利用している。アルキルトリメチルアンモニウム塩類との分子錯体形成で酸素、光、熱に対して安定性を高められる事は、申請者のこれまでの研究で明らかである。本研究はこれを応用し行っている。
新規美白剤開発では、安定性ばかりでなく安全性の確保も重要である。そこで比較的安全性が高いとされる天然物由来の界面活性剤を選択または合成し、それとの分子錯体形成を試み安全性高いハイドロキノン分子錯体の獲得に努めた。分子錯体の生成確認には、主に紫外可視分光光度計、粉末X線回折装置を用いた。
n-Dodecyl-β-D-maltoside、n-Dodecyl-α-D-glucopyranoside各々との間で分子錯体が生成されることが確認できた。また高い安全性を有すると思われる界面活性剤、糖鎖界面活性剤の合成に努めたところ、1-ο-n-hexadecyl-β-D-blucopyranoside 2,3,4,6-tetraacetateまで得ることができたが、かなりの低収率であるため目標とする最終物の量の獲得に少々の問題点を残している。引き続きこの界面活性剤合成の確立に努めたいと考えている。
得られたn-Dodecyl-β-D-maltoside又はn-Dodecyl-α-D-glucopyranosideとのハイドロキノン分子錯体のうち、比較的、量を確保できたn-Dodecyl-β-D-maltosideとの分子錯体を用いて安全性試験としてヒトパッチテストを行った。
その結果、これまで得られてきた種々界面活性剤/ハイドロキノン分子錯体とも比較し、皮膚への刺激が大変抑えられた分子錯体を得ることができたと思われる。
今後更なる工夫を施し、様々な物性試験、安全性試験を行うための人体適用可能な安全性高い界面活性剤を用いたハイドロキノンとの分子錯体の収率向上に努めたいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 界面活性剤との分子錯体形成を利用したハイドロキノンを含有する新しい美白剤の開発とその評価2005

    • 著者名/発表者名
      飯村菜穂子, 丸山友裕, 北河修治, 大橋裕二
    • 雑誌名

      日本香粧品学会誌 29・4

      ページ: 301-313

  • [雑誌論文] ハイドロキノン含有新規美白剤の開発とその安全性・有効性の検討2005

    • 著者名/発表者名
      丸山友裕, 飯村菜穂子, 北河修治, 大橋裕二
    • 雑誌名

      日本皮膚科学会雑誌 115・13

      ページ: 2213-2217

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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