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2004 年度 実績報告書

局所キャビテーション制御による高効率液体微粒化ノズルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16760129
研究機関神戸大学

研究代表者

宋 明良  神戸大学, 工学部, 助手 (20314502)

キーワード微粒化 / ノズル / キャビテーション / はく離 / 乱流 / 可視化 / 高速度カメラ / LDV
研究概要

本研究では、ノズル内キャビテーションによる液体噴流の微粒化促進効果に関する知見を得た上で、それを活かした高効率な液体微粒化ノズルの設計開発に有用な指針を得ることを目的とし、可視化・計測実験を行った。その結果、以下の結論を得た。
1.微粒化ノズル内のキャビテーション流れと液体噴流挙動を可視化・計測するための2次元透明可視化ノズル実験装置を作成し、画像撮影系および光学計測系の構築を行った。
2.キャビテーションの初生過程から発達過程までを含む、幅広い流動条件におけるノズル内キャビテーションと噴流の可視化画像を得て、ノズル内キャビテーション気泡のサイズと空間構造に関する知見を得た。なお、観察されたキャビテーションおよび噴流挙動は、単孔ホールノズルで従来観察されている挙動と定性的に一致し、2次元ノズルで得られる知見が、単孔ホールノズルに対しても有用であることが分かった。
3.ノズル内液相速度のLDV計測を行い、キャビテーションの初生の物理機構に関する知見を得た。また、キャビテーションが発達した際に、ノズル内乱れ強度の空間分布に大きな違いが生じ、これが噴流の微粒化促進に大きな役割を果たしている可能性を見出した。
4.以上の結果より、微粒化が効率的に促進される、ノズル内でキャビテーションが発達した際の特徴的な流動状態に関する有用な知見が得られ、高効率な微粒化ノズル開発へ向けた指針が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Visualization of Cavitation in a Two-Dimensional Nozzle and Liquid Jet2004

    • 著者名/発表者名
      Akira Sou
    • 雑誌名

      Proc.5th International Conference on Multiphase Flow (CD-ROM)

      ページ: 479

  • [雑誌論文] Cavitation and Internal Flow in a Two-Dimensional Injector Nozzle2004

    • 著者名/発表者名
      Akira Sou
    • 雑誌名

      Proc.6th US-Japan Seminar on Two-Phase Flow Dynamics Vol.1

      ページ: 217-225

  • [雑誌論文] ノズル内キャビテーション流れの可視化とLDV計測2004

    • 著者名/発表者名
      宋 明良
    • 雑誌名

      第13回微粒化シンポジウム講演論文集

      ページ: 167-172

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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